明日を担うJAYCEESのために

 最後に僭越ながら、後輩の皆さんに残しておきたいことを語らせて頂きましょう。

 昔から「JC忙しくてまちづくりできへん」ということを言いますが、今のJCのメンバーは私も含めて、大変「甘えている」と思うのです。青年会議所の事業で会社を空けます、JCがあるから自治会の溝掃除には出られません、PTAの役員に誘われるとJC忙しいからと断る..そのような姿勢がかなり蔓延していると思います。
私は、個人がJCで培ったことをいかに社会に拡げるかという観点から考えると、JC以外で役職をいろいろと持ちながら、一対一ではなく一対複数に自分の話を聞いてもらえるということを、常に求めていかなければならないと思います。それが例えば、PTAであったり、自治会であったり、企業の場合は組合であったりするのです。

 またそれとは別に、近い将来、新しいメディアが私たちの生活環境を大きく変革することになります。この中では本当の意味で、JCバッチをつけていない人々の中で胸を張ってJC運動のことが語れるようなメンバーが、一人でも多く増えてくれることが青年会議所運動を今後も発展させることにつながります。JCの世界だけに留まることなく、JC以外の世界に私たちの考えがどのように波及していくものなのかを常々考えて下さい。

 青年会議所は総じて「PRが下手だ」と言われていますが、インターネットを使えばマスコミに頼ることなく不特定多数にPRできるわけで、そのようなツールをまさに私たちは手に入れているのです。これらを充分に活用できる能力というのは、今後は経営者としても基礎的技能のひとつに数えられることでしょう。組織のリーダーとして、企業の経営者として、そしてそれをまちづくりに活用し運動を展開するためにはどのようにしたらいいのかということを、積極的に前向きに考え行動することが、新たな発想や素晴らしい成果を生んでくるのです。

「JC宣言」の冒頭ある「変革の能動者」というのは、ここをクリアできなければ、いつまでも「変革の能動者たらんとする」というところで留まってしまいます。
私たちは「変革の能動者である」という自覚と誇りをいつも持ち続けて行動して下さい。そして、一歩一歩前進する努力を積み重ねて下さい。怖がらずに、時間を惜しまずに、JCメンバーは常に研修生であるという姿勢を持ち続けて下さい。
私も一緒に努力を続けたいと思っています。




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