【2000年度 3月例会理事長挨拶】
 

                              
理事長 岡田 和也
 
3月8日(水) ホテルサンガーデン姫路にて

『大好きなまちを、大好きな人と、楽することなく楽しみましょう!!』
来月は兵庫ブロック協議会役員団の皆様が公式訪問に来られます。今一度、(社姫路青年会議所のパワーを見せていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
さて、今日は我々の住むこの地域の歴史についてお話をさせていただきます。
我々の住むこの地域は『播磨地域』『播州地域』と言われていますが、この『播磨』という言葉は『播磨風土記』に出てきます。これは西暦713年、時の朝廷によって編纂されましたが同じ様な時期に『古事記』や『日本書紀』も編纂されていました。『播磨風土記』はその中でも、民衆の生活を描いたという事で貴重な資料とされてきました。時の朝廷がそれぞれの国の様子を地方調査の様な形で編纂されました。その当時の日本は六十数カ国であったと言われていますが現存する風土記は5つだけとの事です。その1つが『播磨風土記』です。
では、『播磨』の由来はといいますと、言い伝えはたくさんありますが、説の1つを紹介しますと、神功皇后が遠征をする際、瀬戸内海を渡るのですが、その途中で海が荒れ、この『播磨灘』に立ち寄られました。すると、波が静まって『晴れ間』が指しました。そこから『播磨』と言われるようになったという説もあります。。我々はそんな歴史的な部分も今後知っておかなければならないと思います。その上で、今日は一つ言葉をご紹介します。
『播種』
『はしゅ』と読みます。種を播く(たねをまく)という意味です。
作物の種を播く時にこういう言葉を使うそうですが、何か我々と共通する部分があります。『播磨』の『播』という字は『播く』という漢字が使われています。そして、『播州』というのは『播く・国』とも感じ取れます。我々は『種を播く国の民』であり、『播磨』とは、種を播き、そして育て磨いていく、そんな国であると言えるのではないでしょうか。今日はその『播種の国の民』、『種を播く国の民』として3点申し上げます。
第1点目は『種を播く国の民として』
我々は昨年「姫路ライフエンジョイ構想」を掲げ、それを具現化する為に本年はアワード・フェスティバルを開催したいという思いを皆さんにお伝えしています。そして、2月理事会において、フェスティバルの部分においては『あ!WAずGARDENN2000』の参加案内、そしてアワード部分においては『播磨NPOボランティアアワード2000』の募集案内に関しての上程を頂き、全会一致でご承認を頂いたことをご報告いたします。
どうぞ、全メンバーで意識と情報を共有していただく中で『種を播く国の民』『播種の国の民』として私たちの愛するまちに種を播いていただきたいと思います。
第2点目は『種を播く国の民として』
『全国会員大会』の問題を位置付けたいと思います。
21世紀に向かって私たちが行っていく運動自身がこのまちに種を播いていくことであります。そして、日本という国、(社)日本青年会議所全メンバーに対して種を播いていく、そのことを皆さんに意識付け頂きたいと思います。その意味でも(社)姫路青年会議所がどんな年月をかけて全国会員大会に取り組んできたかをお話しします。
92年 全国城下町連絡協議会の主催で「第11回全国城下町シンポジウム」を私たちは開催しました。
諸先輩方がこの大会を誘致する上において『全国会員大会』を意識されておられました。
95年 阪神淡路大震災を経験し、コミュニティーの再生、市民活動の重要さを認識する中で97年 北野理事長のもと「LOM自己分析特別会議」からの答申書において、
「全国会員大会誘致・開催について」LOMにおける正式文書に取り上げました。98年 永岡理事長のもと、所信に謳うと共に担当委員会である「地域特性を生かした委員会」において「地域特性報告書」を作成いただきました。その中でも、歴史的な文化を取り上げ全国会員大会における利用価値についても分析していただきました。そして、99年山田直前理事長のもと、私も参加いたしました「01会議オ・ミルフィーユ」からは「姫路ライフエンジョイ構想」を提言させていただきました。そういう運動展開していく中で、昨年11月に総会を開催し、みんなで決意を致しました。そして、この2000年、LOM外の方にもお話をさせていただき、去る2月6日第1回兵庫ブロック協議会の会員会議所会議において上程頂き、全会一致でご承認頂きました。最初に先輩方がお考えになられてから、はや10年が過ぎようとしています。LOM内の正式な文書に掲げてからも3年間を費やし、私たちは決意いたしました。2000年度は我々姫路JCがLOM外の皆さんからもご理解を頂き、兵庫ブロック協議会の皆様からも温かいエールと友情を頂いています。
その意味も込めて、来月の公式訪問はおもてなしの精神でお迎えしていただきたいと思います。
3点目に
JCスピリッツ(我々の精神)を拡大していく為にも、『会員拡大』を全員の事とお考えいただきたいというお願いを今一度させていただきます。
以上3点お話ししましたが、ぜひとも皆さん自身が今日の委員会紹介タイムをきちんと聞いていただき、そして参加いただき、皆さん自身が意識を共有してもらって7月に計画しているアワード並びにフェスティバル・『あ!WAずGARDEN2000』を成功させていただきたいと思います。
有り難うございました。