9月例会 理事長挨拶


9月11日 キャスパ・ホール

 

(「北の国から」のテーマ音楽とともに登壇
みなさん、こんばんは。先週5日6日と放映があった「北の国から」最終篇。

この音楽が流れると、つい宇多川一君が登壇してきそうな気がするのですが、今日は我慢して席に座っておいてもらいましょう。

 あのドラマは、見る人によっていろいろな見方ができる奥深いドラマです。わたしは「ずっと逃げていた自分」から決別した純の自立と成長の物語、あるいは、情けないと軽蔑していた親父のことをようやく「すてきな父親」として受け止めることができるようにまった父と息子との関係の物語。そして、最後の場面で「人間は自然の少しばかりの分け前をもらえばじゅうぶん生きていけるんだ」という、いまの消費一辺倒の社会の批判といった視点を感じながら見ていました。

 

 年当初からお話ししている「ほんとうに大切なこと」は何か、それに気づき、周りにも気づいていってもらう社会の仕組みづくりが、これからの青年会議所運動の使命です。

 その「ほんとうに大切なもの」の見つけ方にはどういうものがあるか、少しお話ししましょう。

 

 まず、「消費」から自由になること。昔はものをつくる人と使う人とは、いっしょか、そう離れた存在ではありませんでした。村の中にいろいろな職人がいて自給していました。それがだんだんと分離してきて、その間にお金や時間が介在してきて、いまの大量生産・消費・廃棄の仕組みができました。

 この仕組みの中にとらわれているかぎり、限りない欲の海の中にただよっているようなものです。幸せの青い鳥は、いつもあの空の向こうにいて、けっして手元に飛んでくることはありません。

 

「消費」の海から自由になること。消費ではなく「創造」する側の立場に一人ひとりがなっていくことで、自分が「ほんとうに大切に思っていること」が見えてくるはずです。それが「自給」のある生活というライフスタイルです。

 じつはあと2つ、見つけ方があるのですが、それは今週金曜日の研修特別委員会でのビデオ出演でお話ししているので、ぜひ出席して聴いてみてください。

 

 さて、8月例会から今日までのたくさんの事業がありました。9月8日「WAIWAIサイクリング」。晴れてよかったですね。6日からは書写の里・美術工芸館で「祭礼図絵馬に見る屋台装飾展」がはじまっています。今日の例会もその流れをくんだ企画例会です。

 また会員拡大も、本日の例会に仮会員のみなさんが参加されているとおり、すてきな新しい仲間を迎えることができました。松本議長はじめ、会員拡大連絡推進会議のみなさん、ありがとうございました。またブロック協議会では知事懇談会や会員家族大会が豊岡で開かれました。そしてその同じ日、5カ月22回というロングラン事業「ごきげんナイトウォーク」がフィニッシュしました。

 予定者の時から積み上げた計画がつぎつぎと実りを迎えるこの時期。理事長としても充実した日々でした。

 

 個人的な話しになりますが、次年度日本JCの準備の真最中で、この2日に来年の議長や委員長を呼び込んで、室や委員会の基本方針に日々目を通してチェックしています。

 そしてやはり文章も組織も、起・承・転・結の流れが大切だなあ、ということを痛感しています。

 

 その意味で、今年の姫路JCも「転」の時期を迎えました。今日の例会のあと、総会での承認ほやほやのメンバーで開かれる「第1回理事予定者会議」、また先ほどもふれた仮会員のみなさんのフレッシュな顔ぶれ。

 そしてこの26日には、姫路青年会議所の歴史にとっても一つの大きな転機を迎えます。旭川での全国大会の主管立候補の決定です。2005年度第54回の全国会員大会をこのまち姫路で開けるかどうかの決定がなされます。

 ぜひみんなで旭川の地に赴き、全国大会を主管している旭川のメンバーはどんな様子だろう、全国大会が開かれているときの旭川のまちの様子は、市民の表情はどんなふうなのか、ぜひ自らの体験として行って見て聞いて感じてください。

 

 ごきげんなまちとゆかいな姫路JCづくりをかかげて9カ月。途中、スピード&ディープが、スロー&ディープに変わったりしましたが、山登りで言えば、7合目あたり。頂上が見えてきたかと思ったら、その先に新しい峰がもう一つ見えてきたといったところでしょうか?

 次代の日本の新しい潮流は、この姫路のまちからはじまる。そんな気概をもって、あせることなく、しかしたゆむことなく胸を張って青年会議所運動をすすめていきましょう!

 

 9月例会の挨拶といたします。ありがとうございました。