申請理由書

(様式3)

 

申請事業名:

 こころの教育実践事業 −世界で1つだけの絵本をつくろう−

申請LOM名:

 社団法人 姫路青年会議所


*申請理由書は1行50文字、40行以内、合計2000文字以内(空白部分を含む)として下さい。

 <大震災を機に取り組んできた市民とのネットワーク型事業>
1957年の創立以来、(社)姫路青年会議所はまちづくりとひとづくりとに、英知と勇気と情熱を持って取り組んで来ました。そして、1995年1月の阪神・淡路大震災の救援と復興支援活動をさかいに、その運動は市民団体や行政などとのネットワークを生かし、市民としての自発性にもとづくものへと大きく舵を切ることになりました。このような流れの中、私ども(社)姫路青年会議所は、グランドデザインという中長期計画を立てました。

 <姫路グランドデザイン>
グランドデザインとは、中長期的で総括的なまちの発展計画を示すものです。ここで私達が描いた「グランドデザイン」は、多くの方から出てきた意見や提案の集約であり、まちづくりに参加しようという方一人ひとりの羅針盤の役割を果たせたらよいと考えて作りました。そして、私達はまちの目標から課題・行動に至る流れを「まちづくりのグランドデザイン」と定義します。

 <姫路ってどんなまち?(現状の認識)>
姫路は気候が温暖で、山や海・川もあり、スーパーやコンビニなどの便利なものもそろい、さらには姫路城・書写山円教寺などの姫路にしかない固有のものまで兼ね備えています。自然豊かな面・牧歌的な面を「田舎的な面」、大都市に見られるような面を「都会的な面」、そして姫路ならではの面を「姫路固有の面」として分類抽出し、4つの課題を抽出しました。(社)姫路青年会議所は7つの行動・プロセスをもってそれら4つの課題に取り組みたいと考えます。

 <「こころの教育実践事業 −世界で1つだけの絵本をつくろう−」>
(社)姫路青年会議所は、10年をめどに4つの課題に取り組む一つの行動として、小学校を核にした交流による情報の循環と人づくり、学校と社会が融合し教育に協力し合う「学社融合教育」を目指します。「学社融合教育」の第1歩として、「こころの教育実践事業 −世界で1つだけの絵本をつくろう−」を開催しました。そして、「学社融合教育」を推進する上での課題を参加者と共に考える機会としました。

 <さらに広がり深まる感動の絆>
結果的にこの事業は我々の予想を越える大きな反響を呼びました。マスコミにも多数取り上げられ、市民からも多数の感謝の言葉を頂きました。我々は今後もさらに継続発展すべき事業として取り組んでいきます。しかし、何より我々が嬉しいのは、参加した子供達と親達が学校の正規授業では体験できないオリジナルの絵本の作成を通じて、思い出を育み、本を身近に感じ本を好きになり、家庭内での親子間の関わりを深めていく感動的な姿でした。参加者のそういった姿は我々を勇気付けてくれました。この事業に関わったすべての人々を讃えるために、ここに褒賞エントリーをさせていただきます。

 <最後に・・・>
事業最終日、授与式の場で子供達と約束しました。
「この絵本を作るのに、皆さんの担任の先生はとても頑張ってくれました。この本ができたのも先生方のおかげです。お願いがあります。みんなが大人になって、自分の子供が、今の自分達と同じ小学校6年生になった時、その先生方へ手紙を書いてください。手紙の中身は“元気です”だけでもいいです。きっと、その手紙は先生方にとって、かけがえのない宝物になるはずです。その時、ちょっとだけ、今日のこの9月5日を思い出してください。そして、今ここにいる人達の顔を思い出してください。」
その一瞬、時間が止まったようでした。
我々(社)姫路青年会議所のメンバーは、その手紙がいつの日か、担任の先生の元に届くことを楽しみにしています。