11月例会 理事長挨拶
理事長 米谷 啓和君

11月13日 ホテル・サンガーデン姫路

 みなさん、こんばんは。

朝晩、かなり冷え込んできましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか? 先月の例会から今日にいたるまでも、たくさんの事業や出来事がありました。

研特のマインドマッピング研修、こころの教育の陶芸授業、ワンワールド・シンポジウム、西播磨5JCの合同事業、唐津JCとの文化交流、そして、先週日曜の国際交流フェスティバルのブース出展と目白押しでした。

また、兵庫ブロックでは、赤鹿委員長の人間力開発委員会の最終委員会が姫路で開かれ、日本JCでは大西委員長のグローバルビジネス委員会も先日の姫路での委員会にてフィニッシュを迎えました。

それと同時に、次年度に向けた準備も着々とすすんでいます。LOMでは、合同の副幹研修が、また日本JCでも、スタッフ予定者セミナーが赤坂プリンスホテルで開かれ、名田副議長・中塚幹事らが参加しました。 本年度にとっては「ふりかえり」の時期だと思います。昨年策定した「まちづくりグランドデザイン」にのっとって次へとつながる事業、本年度成果を上げ完結する事業、また思うように進まなかったものも中にはあるかもしれません。しかし、今の姫路JCのラッキーなところは、2005年度の全国大会という少し先の格好の晴れ舞台があることです。前にも言いましたが、目先のことにとらわれるとどうしてもその場限りの判断で方向が定まりませんが、遠いところにビジョンを描いていれば、ブレがなくなります。バック・キャスティングという手法ですが、「循環のまち姫路の創造」というビジョンに向かって全国大会を位置づけ、一歩一歩歩みを進めていきましょう。主管が決定してから、全国大会はたいへんだ、という声をよく聞きます。全国大会のために何かやらなきゃ、と思うとたしかにそのとおりです。疲れもたまるし、大会が終われば、すべて終わりになってしまいます。そうではない、自分たちのまちのビジョンを実現するために全国大会というビッグ・チャンスをどう活用・利用するか、全国大会は姫路のためにあるんだと呑んでかかる気概が必要です。すくなくとも今年描いた招致理念は、そうなっています。主管が決定してこれから描く開催理念も、ぜひそういうものであってほしいと思います。

さて、先月の例会で「ジェンダー」の話しを少ししました。男らしさとか女らしさという、社会的・文化的な性差のことといいましたが、「あんたは女なんやからこうせなあかんやろ」とか「おまえは男やから」といった性差によるとらわれのことというと分かりやすいでしょうか? そう言う前に、一人ひとりの個性・ちがいをしっかりと受け止めて対していくことが必要ではないか、という考え方です。

このことは、いわゆる「らしさ」ということにつながると思います。わたしも「理事長らしさ」ということに去年の今頃、いろいろと考えた時期がありました。これは「まあ、自然体で行こう」とわりきったのですが、いまは「副会頭らしさ」とは何か、にけっこう悩まされています。

ペルソナ、という言葉があります。これは、人格とは仮面・マスクをかぶった仮の姿であるという意味です。父という仮面、夫という仮面、社長というマスク、地域住民というマスク。ひょっとしたら、JCバッジやJCIクリード、綱領などは、JCメンバーというペルソナを安定させるためにあるのかもしれません。

この仮面を、時と場合に応じて自由に付けたり外せたりする能力が、いまのパートナーシップ社会には必要なのかもしれません。これができない人、村の寄り合いに行っても、たとえば「社長」という仮面が外せない、融通の利かない人を見かけませんか?

さまざまなペルソナを、臨機応変につけかえて自分を表現する、そんな楽しみ方が求められているのだと思います。

本日は、卒業生歓送例会です。このあと、24名の同志がそれぞれのJCライフを思いを込めてふりかえり表現されます。そしてあと一月あまりで、現役メンバーというペルソナをそっと外して、シニアというマスクを付けられることとなります。

そのみなさんのおそらく最後の現役JCメンバーとしての舞台姿になるかと思います。そのペルソナをともに大いに味わい、讃え、分かち合う例会にしたいと思います。

以上、11月例会の挨拶といたします。よろしくお願いします。