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3月例会 理事長挨拶 | |
皆さん、こんばんは。 昨日、インドで行われましたJCI ビジネス&ITコンファレンスから帰ってまいりました。姫路からは、米谷副会頭、補佐の大西敦君、大西専務理事が参加いたしまた。また、シニアメンバーの北川先輩、谷井先輩にもご同行いただきました。 インドJCは、非常にJC運動の盛んなNOMのひとつではありますが、一時期いろいろな混乱から、JCIの会費が払えなくなり、このままでいきますとJCIから除名されるところまでいったそうです。その際、1988年から3年間JCI会頭特別補佐としてJCIに出向されておりました北川先輩が、JCI会頭の命を受け、いろいろとJCIとインドJCとの間に立って調整し、ご尽力をされたということです。その結果、インドJCがJCIから除名されることなく現在に至っているとのことです。そういった経緯から「インドJCのことは北川に聞け。」と言われるぐらい、あるいは北川先輩のことを「インドJCの父」と呼ぶ人もいるぐらい、インドJCと北川先輩とはつながりの深い関係にあるわけです。 今回のインドでのビジコンにおきましても、北川先輩のところにインドJCの歴代会頭が続々とご挨拶に来られる様子や、北川先輩に対するインドJCの歓待ぶりを拝見いたしますと、北川先輩の功績の大きさを感じずにはおれません。あらためて北川先輩の偉大さを実感したと同時に、そのように北川先輩はじめ、現役時代にいろいろな面でご活躍されたシニアメンバーが姫路には数多くいるということを、メンバーの皆様にもご認識していただきたいと思います。 ところで、インドという国のことですが、皆さんはインドには行かれたことがあるでしょうか?私は初めてのインドで、いろいろと驚くようなことがありました。最初に驚いたのは、デリー空港に降り立ち、車でホテルに向かったわけですが、沿道に牛が寝そべっている、あるいは道の真ん中を悠々と歩いていることです。かといって、全体的にのんびりしているかというと、全然そうではなくて、車の運転は滅茶苦茶に荒い。車線なんか関係なしにちょっとした隙があればどんどん突っ込んでくる。しかもバイクには家族全員が乗っている。そんなバイクも突っ込んでくる。三輪車のタクシーも数多く走っているわけですが、そんな三輪車のタクシーも突っ込んでくる。接触しそうになったらとにかくクラクションを鳴らす。ブレーキを踏む前にクラクションを鳴らす。信号待ちをしていると、青になった瞬間にすべての車がクラクションを鳴らしながらアクセルをふかす。そういった状態ですから、大変な喧騒なわけです。 「恐ろしいなぁ。」と感じながら、ふと横を走る車を見るとサイドミラーが閉じられている。他の車を見るとほとんどが右のサイドミラーを閉じてしまっているのです。「ドキッ」として、私が乗っている車を見ると右のサイドミラーはちゃんと開いていましたので、私の乗っている車は実はインドJCのメンバーの車でしたから、やっぱりちゃんとしているなと思って左を見ると、左のサイドミラーが無いのです。開いているとか閉まっているとかではなくて、始めから取ってしまっているのです。多分サイドミラーを付けていたとしても、車と車とが接触して壊れてしまうので最初から取ってしまっているのでしょうが、では、ドライバーどうやって車線変更しているかというと、要は全然サイドのことなんか見ていないのです。とにかく斜め前が開いたら車線変更する。合流時点でも、後続車がいようがいまいが、とにかく合流する。後続車と接触しそうになったら後続車が急ブレーキを踏む。クラクションを鳴らしながら・・・。そんな具合なのです。 また、街を歩きますと、いわゆる物乞いといいますが、非常に貧しい人たちを多く目にします。子供が新聞を売りにきたり、乳飲み子を抱えた母親が食べ物を求めてきたり、まだまだ、経済的な格差が大きいと感じました。 このようにインフラも整備されていない、経済格差も歴然としてあるインドですが、しかしこのようなインドが核兵器を所有しているのです。そして、世界で中国に次ぐ2番目の人口を抱えている国なのです。隣国のパキスタンとは国境線をめぐって緊張関係にもあります。中国が目覚しい経済成長を成し遂げている中、地球環境に対する懸念が強まっているわけですが、中国のその次には、この大国インドが控えているということ、このインドの進むべき方向が、我々人類の存続という課題の重要なキーになってくるであろうこと、そんないろいろなことを感じながらインドから帰ってまいりました。 さて、話は変わりますが、先日皆さんのところに封書が届いたと思います。 中には「明日を語る会」についての案内が入っていたと思いますが、この件について例会の場でお話しすることが適当かどうか悩みましたが、いろいろなところで議論を醸し出していますので、敢えて2003年度の理事長として考え方をお話したいと思います。 もともと「明日を語る会」という組織は、(社)姫路青年会議所のシニアメンバー及び現役メンバーの有志によって構成される会です。(社)姫路青年会議所という公益法人であるが故になかなかスタンスを明確にできない事項について、「明日を語る会」という別組織において行うものであり、特に今回の統一地方選のような選挙に対して活動をする組織です。 (社)姫路青年会議所はまちづくり団体でありますので、当然積極的に政治にも関わっていかなければなりませんし、特に、我々の意志を代弁する代表者を選ぶ選挙という事業には、それこそ積極的にかかわっていかなければならいと考えます。しかしながら、定款においては特定の政党を支援することを禁じていますし、また、選挙運動自体を目的としてしまうような団体になることは絶対に避けなければなりません。そのようなことから「明日を語る会」という有志の会において、我々の意志を表明していこうとするものです。役員としては慣例により、代表幹事としてシニア会長、直前理事長、また副代表幹事として直々前理事長、理事長があたることになっております。 今回シニアメンバーを中心として物議を呼んでいるのは、ずばり皆さんもご承知のとおり市長選です。現職は我々のOBメンバーでもありませんし、また非常な激戦が報じられているような中、今回「明日を語る会」では現職市長を推薦することを役員会で決定いたしました。 これは前回の選挙においても現職を推薦しているわけですが、前回の選挙からこちら4年間、我々は様々な形で市に対し要望もしてきましたし、またいろいろな面で協力も要請してまいりました。基本的に現職は青年会議所運動に理解を示していただいておりますし、また支援も頂いております。特にこれから行う全国会員大会においても積極的な支援をお約束頂いております。さらに、昨年姫路青年会議所が提出した多目的ドーム系ホール建設に関する要望書に対しても、建設を推進すると明言されております。 このような背景の中、我々としては市との協調体制を維持してきましたし、これからも維持し続けることができるものと考えております。だからこそ、また、我々の最も大事な事業であるこの例会に来賓としてお招きもしておりますし、快くご臨席もいただいていると理解しております。 個人の主張はどうであれ、組織として筋を通す、あるいは責任ある態度を明確にするという意味においては現職市長を推薦することが最も適切であると確信しております。 ただ、あくまでも我々は青年会議所のメンバーであると同時に企業人でありますし、また家庭があり、地域があるわけです。様々な因果関係の中で我々は存在しているわけですし、それはメンバー個々人によって千差万別であることは言わずもがなです。青年会議所の方向性が、メンバーのすべてを制約するものでもありませんし、選挙はあくまでも一市民として票を投じるわけですから、それぞれの主張によって投票していただきたいと思います。 ただ、組織として筋を通す、組織として責任ある態度を取るためにはどのようにあるべきか、その一点だけを見据えて今回の決定を行ったことを是非ご理解いただきたい。 また、青年会議所は政治に積極的に関わっていくべき団体と考えますが、決して政治に特化した団体ではないわけですから、そこにいろいろな意見が生じることは全然問題がないわけですし、むしろそのことの方が健全だとも考えます。だからこそ「明日を語る会」が存在するのだということも併せてご理解いただきたいと思います。 長々となりましたが、本日の例会は委員会PR例会です。 LOMの活力は委員会にあります。委員会が元気でないと、LOMに活力は生まれません。これから事業の本番を迎える中、それぞれの委員会の元気を思い存分この例会で発揮していただきたいと思います。楽しい例会になるとワクワクしております。本日もよろしくお願いいたします。 |