8月臨時総会にて2004年度(社)姫路青年会議所理事長予定者に樋口雄君が承認されました。

2004年度 理事長所信

“新たなる経験(であい)にときめきを求めて”

すべては輝くまちのために

すべてはきらめく人のために

            

はじめに

 子どもの頃、二泊三日のあるキャンプに参加しました。最初は不安でしたが普段の学校生活では出会うことのない仲間たちと出会い、自分たちの寝る小屋を建てたり、森の中を探険したり、自分たちの作った舟で湖を渡ったりと大変だったけどほんとに楽しい刺激的な3日間でした。その時味わった、それまでに体験したことのない新たなる経験に胸がときめいたのを今でも覚えています。

 今思えばそれが私の青年会議所との初めての経験(であい)でした。

 JCに入会して間もない頃に先輩からこんなことを言われました。「とりあえず、最初は何でもやってみ、やってもないのにええか悪いかわからんやろ」

 そして、訳も分からないまま委員会や例会、事業や各種大会など、初めてのことには時間のとれる限り何でも参加しました。そんな中で幼い頃に感じたものに似たときめきにたくさん出会いました。また、たくさんの仲間ができました。そしてその経験(であい)が今の私の青年会議所活動の確かな支えになっています。

 今、数年前に先輩に言われたことを後輩に伝えている自分があります。たくさんのときめきに出会ってほしいから、たくさんの仲間を作ってほしいから、そうすれば青年会議所活動がもっと好きになると確信しているから。

すべては輝くまちのために、すべてはきらめく人のために。
 

LOM運営基本方針

2005年に(社)日本青年会議所の全国会員大会 姫路大会を控えた今、我々がしなければならないことは何なのでしょうか。全国会員大会の準備は言うまでもありませんが、果たしてそれだけでいいのでしょうか。ここ数年の間の招致活動、準備活動の多忙さによってついつい見失いがちになる全国会員大会開催を決議した目的を今一度思い出す必要があると思います。

1999年の総会では「まちづくりの為の全国大会誘致に関する件」として承認されました。それから見ても全国会員大会は姫路のまちづくりの通過点であり、まちづくりの結果検証の場であったはずです。

2004年度は全国会員大会の準備と平行して、その先を見据えた展開を考え、全国会員大会が終わった後、それが単なるお祭りではなく市民や市民団体とのネットワークを活かし、市民意識の向上や活気のあるまちづくりへと繋がることを視野に入れた活動を目指したいと思います。

基本は委員会

 我々(社)姫路青年会議所の会員は定款でもうたわれている通り「経営に参画する品格のある青年」です。新入会員といえども、いざ仕事に戻れば企業の社長であったり、それぞれ経営に関わる重要なポストについていたりと活躍されていると思います。けれども、そんなみなさんが、時間がとれなかったり、めんどうくさかったりしてJCを離れて見ていませんか。また、委員長や理事経験者のみなさんでさえ、そんな人をほったらかしにしていませんか。

JC活動の力の源は委員会にあります。だからこそ一つひとつの委員会を、いかに充実した運営をするかが大切であると考えます。

 会員それぞれのポテンシャルには相当なものがあります。各委員会の委員長がそれを引き出してあげることが出来ればこの組織はどんなことでも成功させる可能性を持っています。

また、青年会議所活動に触れたことのない様々な思いをもった新しい仲間をもっと増やすことが出来ればその可能性はさらに高まるに違いありません。

 

事業の集約

 我々(社)姫路青年会議所は創立以来、私たちの暮らすこのまちを「明るい豊かな社会」にするために毎年様々な事業を展開し、それぞれに素晴らしい成果を上げてきました。

 しかしながら近年、長引く不況の中、経済状況の芳しくない中で全国的に会員数が減少しています。

 我々(社)姫路青年会議所も同様に会員数の減少によりメンバー一人あたりの役割が増え、本来、楽しいはずの青年会議所活動が負担になっているメンバーも少なくないと思います。

 過去に行われてきた数々の事業は「明るい豊かな社会」の創造に貢献してきたことは言うまでもありません。しかしながら、来るべき2005年度に全国会員大会を控えた私たちとしては、力のベクトルをその準備に向ける必要があります。そして、全国から来姫されるメンバーにこのまちの素晴らしさを感じてもらうことや、準備段階でこのまちの様々な問題点に気づくことでその後のまちづくりの方向性が見えてくるのではないでしょうか。

 将来の素晴らしいまちのために2004年度は共通する目的をもった事業や、同じ方向性を持った事業の集約をしなければならないと考えます。

システムの見直し

 現在、理事会や委員会で私たちが使っている会議や上程のシステムは長い年月の中で精査され、使いやすいものになっています。また、ここ数年の電子化の流れの中で試行錯誤をしながら積み上げてきたシステムは事前配信やデータファイリングにも対応しやすくなっています。

 しかしながら、限られた時間の中で、全国会員大会の議案を2004年度の後半から協議・審議し、さらに、(社)日本青年会議所に相当数の議案を上程していくにあたって、今以上に効率化を図り、時間の短縮に努める必要があると思います。そのためには、(社)日本青年会議所のシステムも参考にしながら、さらに進化させていく必要があると思います。

 LOM重点事業

全国会員大会開催に関する準備について

 全国会員大会には文字通り全国から約1万数千名の青年会議所メンバーがこの姫路のまちに訪れます。その中にはいろんなメンバーが居ます。開催前から来て一年の集大成となる事業に余念のない日本JC役員、開催されるセミナーや大会式典、大懇親会を楽しみに来る一般メンバー、自分たちの事業にヒントになることはないかと真剣に参加する各LOMの次年度の委員長など、いろんな方がいろんな目的でやってきます。中には、大会の中身よりも初めて訪れる姫路のまちを楽しみにやって来る卒業生もいるでしょう。

 しかし、それらの人は、それぞれ価値観は違うかもしれませんがすべてJCメンバーです。そして、それらの方に共通して言えることは、必ず地元へ帰ると家族や参加できなかったJCメンバーや地域の方たちに「姫路大会に行ってきておもしろかった」とか「姫路城がきれかった」などと姫路大会や姫路のまちについての話題で話をするということではないでしょうか。

 姫路に来て良かったと感じれば一緒に来たメンバーと「また行こうか」とか家族やその他の人に「良かったから機会があったら行ってみたら」など姫路のまちがよいまちであったというPRにもなりまちづくりにも結びつきます。

 だからこそ、大会前年にあたる2004年度は大会式典や大懇親会だけでなく運輸・宿泊など細部に至るまで本格的な準備を始めるとともに、2004年度の全国会員大会 水戸大会を私たちが積極的にできる最初で最後のシミュレーションの場と捉え、その本番には深く関わっていく必要があると思います。

「あ!WAず GARDEN」に関する事業

 2000年度からその手法や形態を少しずつ変えながら継続されてきた「あ!WAず GARDEN」は2003年度もLOM全体事業として引き継がれました。

 そして、その中でがんばっているひとにエールを贈る褒賞事業が継続して行われるとともに、グランドデザインで出てきた課題に触れながら各委員会が各々の事業を構築し、さらに関連する市民団体などと連携する事で、「市民意識高揚の祭典」という位置づけで進められました。

 常にバージョンアップし、その年々に則した成果を残してきた「あ!WAず GARDEN」も2004年度で5年目という節目を迎えます。過去の実績を再度検証し、2005年度の全国会員大会の記念事業としてふさわしいものになるように準備を進めたいと思います。

グランドデザインに関する事業

 2002年度から進められてきた、グランドデザインで導き出された課題を解決するために始められた事業は2003年度、3本の柱に集約され引き継がれました。その中で進められてきた事業はそれぞれに素晴らしいものであり、数々の成果を修められつつあります。

 2004年度はこれをさらに検証し、全国会員大会を企画していく中でその成果を引き継ぐもの、引き続き単独で取り組まなければ成果が表れないもの、既に一定の成果を上げ終結するもの等に分け事業の精度を高めていきたいと考えます。

おわりに

 みなさん、2004年度が姫路JCにとってどんな1年かイメージできたでしょうか。

 他から見れば、「会頭輩出と全国大会の準備」というただただ大変なLOMに思えるかもしれません。

 しかし、私たちは姫路JCの会員であるが故に、他の743LOMの誰も体験することの出来ない素晴らしい経験をする事が出来ます。

みんなの笑顔があふれる大懇親会を、エンターテイメントの登場でどよめく大会式典を、そして、あの怖かった先輩が涙した感動の卒業式を私たちのこの手で創ることが出来るのです。

 今の時代、出来ない理由はいくらでもあります。けれども、ちょっと無理してがんばってみませんか。

 

“新たなる経験(であい)にときめきを求めて”

会員諸兄に全幅の信頼と期待を込め、ご支援ご協力賜りますよう心よりお願い申し上げます。