2022年09月09日(金)環境意識変革計画⑧「環境意識・防災意識向上中!!災害備蓄品の資源循環とは??」

皆様こんにちは!公益社団法人姫路青年会議所 未来環境創造委員会の田中建次です!

持続可能な住みよい姫路のまちの実現のために、環境について皆様と一緒に学んでいく場を作って参ります。

第8回目の今回は、公益社団法人姫路青年会議所に所属している会員企業の環境の取り組みを取材してきました! ※前回までの記事はこちら

今回はこちらの企業です!!

ジーピーエム株式会社様です!!!

会員の有川勝紀君が専務執行役として活躍しています。

左:有川君(スーツ) 右:星住さん(ポロシャツ)

 

ジーピーエム株式会社の環境の取り組みは、「ローリングストック」です!

皆様、ローリングストックとういう言葉はご存じですか?

ローリングストックとは、災害に備えた備蓄品を日々の生活の中で使い、使った分を買い足すことで、常に新しいものが保存(備蓄)されていくという災害用備蓄の考え方です!!

このローリングストックでは、「期限の長いものを買って、何かあるまで置いておく」という備蓄方法ではなく、普段の生活で使う食料(もちろん非常食でもOK)などを、もしもの場合に備えて多めに買っておき、ストックされたもののうち古いものから順に使用していくということです。

災害備蓄品の点検、災害時の食料の資源循環!!
ローリングストックはまさに、環境面、防災面の一石二鳥の取組ではないでしょうか!!

それでは、有川君と担当の星住さんにお話を伺いましょう。

福永委員長 : ではまず、何故その取り組みを始めるに至りましたか?

 

星住さん : ローリングストックを始めたきっかけは、まず防災備蓄の活動です。

我々は遊戯業界、パチンコ店様に対して、省力化設備を販売やメンテナンスさせて頂いておりまして、そのお客様であるパチンコ店舗さんも被災してしまいます。そこの復旧、復興というのは、過去から支援をいろんなところにボランティアしていたのです。ですが、有事が起こってから我々も手立てするので、支援物資の提供ができないとか、人も集まらないとか、色んな問題もあったので、やはり備えというのが大切だというところから、備えをしていかないといけないということで始まりました。

 

最初はジーピーエム独自で活動していこう、ということにはなったのですが、それだけではお客さんの救済にならないし、お客さんが復興を果たさないといけないですよね。BCP(事業継続計画)に繋がってくるのですがお客さんに対して、復興支援できるような事業としてスタートしたらどうかっていうところで、スタートさせました。

防災備蓄で防災設備を我々が持っていれば、いざとなった時になんとかできるじゃないかということで考えていたのですが、たまたまパチンコ業界の中でその活動をし始めていたNPO法人さんが関東にあって、取引先の関係でご縁をいただいてお話しをすると、そこがローリングストック等の推進というものをされていたのです。我々としてもいい活動だということで、是非そのプロジェクトに参画しながら、一緒にパチンコ店舗様に、ローリングストックを提供していきたいということで始めました。

 

福永委員長 : なるほど素晴らしい意識ですね。取り組みを導入するにあたっての課題は何でしたか?

 

星住さん : ローリングストックの課題というのは、新型コロナが始まった頃から事業展開を始めることになったことで周知や認知の機会が少なくなったことです。そこが1番苦労しています。お客さんに対して提案するにしても、我々の取り組みを紹介するにしても、なかなか接客する機会が得られなかったというところで、今年に入って、やっと国も経済活動しながら、まん延防止と並行して進めているので、なんとか動き出せたかなと思います。

 

福永委員長 : そうですね、今の状況だとそこはなかなか苦戦しますね。取り組みを始めた際の最初の目標は何でしたか?

星住さん : やはりすべてのパチンコ店舗に防災備蓄を普及させたいというのが、大きな目標です。そこに向かって進めていきたいなと思っています。

 

福永委員長 : それは確かに大きな目標ですね。取り組むことで会社として明確なメリットはありましたか?

 

星住さん : やはりお客さんが有事のとき、1日も早く復興することですね。そこが我々のビジネスの機会が得られることになるので、やはりそこも事業が循環していくっていうのかな。

 

もう1点は、地域貢献、社会貢献という面です。我々ジーピーエムだけではなくて、パチンコ店舗様、個別の企業様とかでも結構取り組まれています。備蓄品が倉庫の中にしまわれていて、なかなかアピールの機会がなかったのですが、ボランティアブースを作って賞味期限が切れる前に配布します。駅前で出すとか、店前で出すとかですね。こちらは環境面で考えると資源循環になります。

福永委員長 : フードドライブと同じ発想ですね!配布も無料で行うのはすごいですね。取り組むことで会社としてデメリットはありましたか?

 

星住さん : 地域貢献でという広い意味では企業にとってプラスになるのですが、既存の収益率と比べると利益の出にくいことがデメリットとして挙げられます。

 

福永委員長 : なるほど、取り組みを継続する上で何か問題はありましたか?

 

星住さん : 事業を推進する上では、今は特に感じていないです。

 

福永委員長 : 取り組むことで社員の環境への意識は変わりましたか?

 

星住さん : 少しずつ変わってきました。

直近で展示会があり、変化を感じていますが、それまでは他の事業と比べ収益率はまだまだ低く、今取り組んでいる活動に対して他人行儀の社員が多く、なかなか支援してもらえる機会は少なかったです。しかし、今回の展示会がきっかけで、社内的にみんなが協力してくれるようになってきました。協力してもらう中で、防災への取組や環境問題に対する意識が高まってきたと感じています。

 

福永委員長 : 取り組みに関して、今後新たな目標などがあれば教えてください。

 

星住さん : 大きな目標はパチンコ店舗様全てに防災備蓄するということはもうお話しましたが、やはり防災の話しをしていくときに、環境問題や未来を担う子どもたちのことは切っても切り離せないと感じています。

 

具体的に数字はなくて漠然としていますが、今の世の中というのは、私たちの先輩にあたる方々が、戦後から高度経済成長も含めて、経済大国日本を作ってきたと思うのです。しかし、その中で環境問題をどこか蔑ろにしてきたところがあるのです。

見て見ぬふりをしてきたというところがあると思うのですが、今となっては、それが待ったなしっていうのが、SDGsのテーマでもあると思うので、そこに対して我々世代がしっかりと取り組んで、1人でも多くの子供たちの笑顔を作りたいですね。

福永委員長:その通りですね。次の世代に繋げられる社会になるように、我々が多角的に環境へ取り組んでいく必要がありますね。素晴らしい取り組みをお聞かせいただき、本日はありがとうございました。

 

このような環境への取り組みを知り、私たちはどのような行動に移すのか?

持続可能な社会の実現のために何を学び、どのように行動していかなければならないのか?

様々な取り組みを取材することで一緒に学んでいきましょう!!

 

次回も公益社団法人姫路青年会議所の会員企業にお邪魔して、環境の取り組みを取材したいと思います。

 

更新は10月10日です。

お楽しみに!!

 

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