第71代理事長候補 岩﨑 功祐

| 2020年 | 入会 | |
| 研修特別委員会 | 委員 | |
| 煌めく国際のまち姫路発信委員会 | 委員 | |
| 2021年 | 未来ビジョン創造委員会 | 委員 |
| 理事長セクレタリー | ||
| 2022年 | 地域経済創造特別委員会 | 副委員長 |
| 2023年 | 地域ビジョン連携推進委員会 | 副委員長 |
| 2024年 | グローバル人財育成委員会 | 委員長 |
| (日本)グローバルピース委員会 | 委員 | |
| 2025年 | 総務室 | 室長 |
| (日本)グローバルアライアンス構築委員会 | 幹事 | |
| 2026年 | 副理事長 | |
| (兵ブ協) | 運営事務 |
公益社団法人 姫路青年会議所 2027年度理事長所信
Changemaker
~希望に満ちた共栄都市へ~
【はじめに】
私たちが暮らす社会は、これまでの常識や価値観が大きく変容する時代を迎えています。国際化の進展や価値観の多様化、地域課題の複雑化など、私たちを取り巻く環境は絶えず姿を変えています。その影響は、遠い世界の出来事にとどまらず、私たちの暮らしや地域経済、そして姫路の未来にも確実に及んでいます。時代は、待つひとではなく、一歩を踏み出すひとによって切り拓かれます。これまでの常識や経験だけでは進むべき道を見いだすことが難しい今だからこそ、私たちは時代の流れに身を委ねるのではなく、自ら変化の起点となり、新たな未来を描いていかなければなりません。一人ひとりの小さな一歩がやがて大きな力となり、新たな価値を生み出し、希望に満ちた未来へと繋がっていくと信じています。
姫路青年会議所は、1957 年に姫路の未来を想う 44 名の青年により、国内 114 番目の青年会
議所として誕生し、本年で創立 71 年目を迎えます。創立以来、先輩諸氏が姫路のまちをより良くするために率先して行動し、一年一年積み重ねてこられた運動は、多くの人々の共感を生み、このまちと共に発展してまいりました。昨年、創立 70 周年という大きな節目を迎え、その歴史を振り返り先輩諸氏への感謝を深めるとともに、これまで築き上げられてきた伝統と志を次代へ継承していく責任を改めて認識いたしました。そして本年は、新たな一歩を踏み出し、次代へと歩みを進める年であると考えており、これまで紡がれてきた歴史と想いを未来へと繋いでいく重要な節目であります。変化の激しい時代だからこそ、私たちがその変化に柔軟に対応しながら、一歩一歩着実に前へと歩みを進めてまいります。
【LOM 運営基本方針】
青年会議所は単年度制という特性をもつ組織であるからこそ、今まで築き上げた繋がりや運動を一過性のものにするのではなく、その先も互いに価値を高めながら、継続的な発展へと繋げていくことが重要だと考えています。一つひとつの出会いや繋がりを未来へ繋げ、新たな循環と持続的な発展を生み出していかなければなりません。
これまで先輩諸氏が多くの方と連携しながら、より良い姫路のまちの実現に尽力してこられました。その積み重ねが、現在の姫路青年会議所の信頼へと繋がっていると強く感じています。しかしながら、変化の激しい現代において、これまで築き上げてきたものを守るだけでは十分ではありません。先輩諸氏が築いてこられた歴史と伝統に敬意を払いながらも、時代に合わせて進化し続けることが重要であり、変化を待つのではなく、自らが変化の起点となる覚悟が必要です。一人ひとりが当事者意識をもち、挑戦を恐れず行動を起こすことで、その想いや行動は仲間へと広がり、組織を動かし、やがて姫路のまちを動かす大きな力となります。さらに、地域に関わる多様な人々の強みを活かしながら連携することで、新たな可能性が生まれます。しかし、真に重要なのは、多様な知見をもつ人々との共創によって運動を地域へ広げ、その先に、協力してくださった方々と私たちが高め合い、共に栄える関係を築き、その輪を地域全体へと広げていくことです。そのような状態こそが、姫路のまちの持続的な発展を支える原動力であると確信しています。そしてより良い姫路の実現に向けて姫路 JC 未来ビジョン 2026 で掲げる「ひと・まち・組織・国際」の 4 本柱を指針とし、国際会議の招致に取り組むとともに、国内外へ姫路の魅力を発信していきます。人々が集い、新たな交流と価値が生まれる機会を創出することで、姫路の可能性をさらに広げ、未来へと繋がる運動を展開してまいります。
【2027年度重点事項】
1.国際都市姫路の推進
近年、日本では少子高齢化や人口減少に伴う労働力不足が深刻化しており、多くの産業で外国人労働者の受け入れが進んでいます。現在、その数は約 257 万人に達し、年々増加を続ける中で、私たちの暮らしの身近な場面でも外国人が活躍する姿を目にする機会が増えているのではないでしょうか。また、訪日外国人観光客数も増加を続け、日本政府も観光立国の実現に向け、観光産業や国際交流を推進するなど、ひとや文化が国境を越えて行き交う時代となりました。姫路市においても、「姫路市国際化推進プラン」に基づき、国際交流や多文化共生が推進されていますが、必ずしも市民全体に十分波及しているとはいえません。私たちが国際都市姫路の推進をより多くの市民に広げ、姫路全体へと波及させていく取り組みが必要です。また、多様な文化や価値観に触れる機会には、家庭の経済状況や育った環境によって差が生じているのが現実です。これからの姫路を担う青少年が、多様な文化や価値観に触れ、理解し受け入れる姿勢を育むことが重要であり、誰もが世界と繋がるきっかけを得られる機会を創出していきましょう。姫路青年会議所は、これまで国際事業や国際交流を通じ、海外の人々と交流する機会を創出してまいりました。その中で、国際の機会は、現役会員だけでなく、青少年やその家族にも新たな発見や刺激をもたらし、多様なひととの繋がりを育む大きな力があることを実感しています。国際交流は、異なる文化や価値観に触れるだけでなく、新たな出会いや発見を通じて、世界をより身近に感じられる貴重な機会です。また、海外の人々に姫路の魅力を伝えるために、自らが地域の歴史や文化を学ぶことで、改めて自分たちのまちの魅力や価値を再認識する機会にもなります。その経験は、自らの視野を広げ、多文化共生への理解を深めるとともに、新たな発想や挑戦する意識、さらには郷土への愛着と誇りを育みます。私たちは、国際交流を通じて、青少年が広い視野と多様な価値観を育み、将来、国内外を問わず姫路の発展に貢献できるグローバル人財へと成長できる機会を創出してまいります。
姫路には、世界文化遺産である姫路城をはじめ、書寫山圓教寺、播磨の豊かな自然、歴史、文化、産業、食など、世界に誇るべき魅力が数多く存在しています。また、世界的な人流の活発化が進む中、姫路が国内外から選ばれるまちとなるためには、地域資源を活かしてその魅力を多くの方に認識していただくことが重要です。しかし、姫路の魅力や地域資源に関わる方々との連携が十分とはいえず、その価値を国内外へ効果的に発信できているとはいえません。国際会議の開催招致に向けた取り組みを推進していくためには、産官学民・他団体が垣根を越えて連携し、姫路全体で機運を高めていく必要があります。私たちは、多様な主体と連携しなが
ら姫路の魅力や価値を高め、誰もが誇りをもてるまちを目指します。そして、国際会議の開催招致を契機として姫路のまちで広域的に事業を展開し、ひととひとを繋ぎながら姫路の魅力を最大限に引き出すとともに発信することで、世界に誇れる国際都市姫路の実現を目指してまいります。
2.姫路の未来創造
近年、働き方改革の推進や生活様式の多様化により、社会の在り方は大きく変化しています。また、中学校部活動の地域移行に代表されるように、行政や学校が担ってきた役割も大きな転換期を迎えています。姫路市では、中学校部活動の地域展開「姫カツ」を推進し、学校だけでなく地域全体で子どもたちの活動を支える新たな体制づくりに取り組んでいます。今後、新たな仕組みを構築するために、私たちが地域クラブや学校、行政をはじめとする多様な主体の連携を深めるとともに、子どもたちが地域クラブと出会う機会を充実させることが重要です。 姫路青年会議所は、これまで培ってきたネットワークを活かし、小学生や中学生が多様なスポーツや文化活動に触れ、自らに合った地域クラブと出会う機会を提供します。また、中学生の部活動の地域移行を見据え、地域クラブや関係団体との連携を深めることで、子どもたちの挑戦と成長を地域全体で支える環境を築き、将来にわたり誰もが安心して学びや活動を継続できる社会の実現に繋げます。
さらに、持続可能な地域社会を実現するためには、次代を担う人財の育成も重要です。姫路市においては、住みやすいまちと評価される中、進学や就職を契機とした若年層の市外流出が課題となっており、地域の担い手不足が懸念されています。このような状況だからこそ、若者が地域との関わりを実感し、自らの可能性をこのまちで発揮できる環境を整えていくことが必要です。そのためには、まちの課題を自らの課題として捉え、周囲を巻き込みながら主体的に行動できるローカルリーダーの存在が不可欠です。姫路青年会議所は、姫路を想い、志をもった若者が、地域課題の解決や新たなビジネスの創出に果敢に挑戦できる機会を創出します。そして、一人ひとりの挑戦が新たな価値を生み出し、次代を担うリーダーへと成長することで、希望に満ちた姫路の未来の実現を目指してまいります。。
3.組織の活性化
姫路青年会議所には、先輩諸氏より脈々と受け継がれてきた研修制度があります。青年会議所の門を叩いた新入会員は、青年会議所の歴史や理念、そして姫路の課題解決に挑み、より良い姫路の実現を目指して積み重ねられてきた先輩諸氏の想いに触れることで、自らの価値観や視野を広げていきます。また、仲間と共に挑戦を重ね、互いに切磋琢磨する経験に加え、対内・対外を問わず多くの知識や経験をもつひととの交流は、新たな価値観や発想に触れる貴重な機会となります。その学びは知識や経験を得るだけでなく、生涯にわたり支え合える友情や信頼関係を築く大きな財産となります。その過程で、姫路の未来を担う当事者としての責任感が育まれ、志を高くもち、自ら考え行動できる人財へと成長していきます。さらに、青年会議所で培われる主体性や創造力、リーダーシップは、自身の成長のみならず、社業や家庭にも良い影響をもたらします。一人ひとりの現役会員が姫路を牽引する存在へと成長することで、姫路の未来を支える次代のリーダーを育んでまいります。
そして、青年会議所運動を未来へ繋いでいくためには、新たな仲間を増やし続けることが必要不可欠です。多種多様な価値観や経験をもつ人財が集うことで、組織には新しい発想や活力が生まれ、運動の可能性はさらに広がっていきます。地域課題が複雑化する今だからこそ、多くの同志が知恵を出し合い、共に挑戦することに大きな価値があります。また、会員拡大とは単なる人数の増加ではなく、未来を担うリーダーを発掘し、育成する運動でもあります。さらに、より多くの人財と出会うためには、これまで以上に広い視野をもち、業種の垣根を越えながら広域的に拡大運動を展開していくことが重要です。青年会議所だからこそ得られる学びや経験、視座の高い仲間と過ごす時間の価値を、一人ひとりが自らの言葉で発信し、共感の輪を広げていかなければなりません。
また、青年会議所が展開する運動には、必ず自分が住むまちをより良くしたいという明確な目的と想いがあります。しかし、情報が溢れる現代において、どれだけ素晴らしい運動であっても、必要とするひとへ正しく届かなければ、その価値を十分に発揮することはできません。だからこそ、青年会議所の存在価値や運動の意義をより戦略的かつ効果的に発信していく必要があります。単なる事業報告ではなく、人々の共感を生み出す発信を行うとともに、姫路の魅力を支え、地域に根差して挑戦を続ける人々にも目を向けながら、その想いも含めて国内外へ発信します。こうした発信を積み重ねることで、私たちの運動に対する認知と共感の輪を広げ、影響力を一層向上させます。そして、「より良い姫路の未来のために挑戦している団体」としてのブランド価値を高め、多くの賛同者を生み出すことで、姫路青年会議所の運動をさらなる発展へと繋げてまいります。
4.LOM の創造
私は、組織運営とは単なる管理業務ではなく、現役会員一人ひとりの挑戦を支え、その可能性を最大限に引き出すための基盤づくりであると考えます。透明性と公平性を備えた運営、円滑な情報共有、規律ある組織体制を整えることで、現役会員はより主体的に行動し、新たな価値を創造することができます。また、効率的かつ持続可能な組織運営を実現することは、青年会議所運動を未来へと繋いでいくうえで欠かすことのできない重要な責務です。さらに、時代の変化に柔軟に対応し続ける姿勢も必要不可欠です。社会情勢や価値観が大きく変化する現代においては、従来の慣習を守るだけではなく、本質を見極めながら、時代に即した組織へと進化し続けなければなりません。これまで築き上げられてきた歴史や伝統に敬意を払いながらも、新たな発想や手法を積極的に取り入れ、誰もが当事者意識をもって参画できる組織づくりを推進してまいりましょう。
また、青年会議所には、出向というスケールメリットを最大限に活かした優れた人財育成の機会があります。出向を通じて、多様な価値観や考え方に触れ、多くの出会いを重ねる中で、自らの新たな可能性に気づき、大きく成長することができます。そして、その経験や学びを LOMへ還元することで、出向者自身のみならず、組織全体の成長へと繋がっていきます。これまで姫路青年会議所を築き上げてこられた先輩諸氏への感謝を胸に、日本 JC をはじめ、姉妹 JC や友好 JC とのこれまでの繋がりを大切にしながら、感謝の心とおもてなしの精神をもって、より強固な組織体制の構築に努めてまいります。
【終わりに】
兵庫県神戸市でアシックスを創業した鬼塚喜八郎氏は、スポーツを通じて青少年を健全に育てたいという強い志を掲げ、「命まで取られへん。だめならやり直せばいい。」という言葉を残されました。私はこの言葉を、できる理由を探すことよりも、できない理由を手放すことの大切さを教えてくれているのだと受け止めています。ひとは、ついできない理由を先に探してしまうものです。時間がない、経験がない、自分には無理だと。挑戦しない理由はいくらでも見つけることができます。しかし、その一歩を踏み出さなければ、新しい可能性に気づくことも、自分自身を成長させることもできません。だからこそ、40 歳までという限られた青年会議所での時間は、できない理由を並べる時間ではなく、どうすればできるかを仲間と共に考え、挑戦を積み重ねる時間にしたいと思います。「私たちが変われば地域が変わる。」
皆さまの積極的なご支援、ご参画を心よりお願い申し上げます。
