2024年04月30日(火)第 1 回 そらにじひめじ編

第 1 回 そらにじひめじ編
二階町にある謎のコミュニティスペース・そらにじひめじに迫る!!

はじめまして、皆さま。公益社団法人姫路青年会議所 ダイバーシティ推進委員会の黒田と申します!
2024 年度、私たちはダイバーシティ推進委員会として、幅広い情報を調査し、皆さまにダイバーシティに関する情報を発信してまいります。私たちと共にダイバーシティについて学び、地域社会や私たちの住む場所で多様な考え方を取り入れていくことを目指していきましょう!
4 月から 10 月までの期間に、姫路市で活躍されている企業や団体を取材し、毎月記事を更新していきます。皆さまのご支援とご協力をいただきながら、地域社会におけるダイバーシティの重要性を広く啓発していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします!

記念すべき第1回の訪問先は二階町にある「そらにじひめじ」さんです!

主な概要は次のとおりです。

施設概要

【団体名】コミュニティスペースそらにじひめじ

【代表者】 だいすけ氏

【所在地】 兵庫県姫路市二階町3

【開設年】 2016年

団体趣旨:LGBTのほか、生活に困っていたり心の病を抱えたりしているひと、「ひきこもり」に悩んでいるひとなどが、自由に集まり交流できるコミュニティ・スペースです。

そらにじ姫路は、LGBTQの方々や生活に困っているひと、心の病を抱えているひと、ひきこもりに悩むひとなどが集まり、交流できる場所です。2016年から姫路で活動しているLGBTのグループが始めたこの「みんなのスペース」では、人々がそれぞれの背景や違いを尊重しあいながら、安心して過ごせる環境を提供しています。本を読んだり、ゲームをしたり、ただリラックスすることもでき、猫と遊ぶこともできます。

ここを利用するひとは様々で、孤独や孤立を感じている方、性的マイノリティ、生活困窮者、精神疾患や発達障害をもつ方、様々な依存症に苦しんでいる方など、多岐にわたります。利用に予約は必要なく、1日300円でお茶やお菓子がつきます。食事の持ち込みも可能ですし、軽食も用意されています。さらに、様々な背景をもつ方が集まるため、プライバシーを尊重し、個人情報を話す必要はありません。

そらにじ姫路は、困難を抱える人たちが支え合い、共に時間を過ごすことで、少しでも生きやすい社会を作ることを目指しています。

そらにじひめじ だいすけさん インタビュー

福本委員長       こんにちは!だいすけさん、本日はそらにじひめじさんのことを、いろいろお聞きしますのでよろしくお願いいたします。

だいすけさん    こちらこそよろしくお願いいたします。

福本委員長       それでは早速ですが、「そらにじひめじ」をはじめたきっかけについて教えてください。

だいすけさん    僕自身がマイノリティの端くれとして感じていた生きづらさや孤独感をもっていて、そんな自分の居場所探しをしていたんです。各地のマイノリティが集まるコミュニティスペースやイベントに足を運んで刺激や影響を受けたりする中、生まれ故郷である姫路にそういった場所が無かったのと、いろいろなひとが後押ししてくれたのもあって、じゃあ頑張ってみるか!となったのがきっかけですね。

福本委員長       自分の居場所探しが転じて、いつの間にか自分が居場所を提供する側になっていたんですね。利用者側から運営する側になって、そらにじひめじはどんな想いで運営されているのですか?

だいすけさん    社会的マイノリティの方の悩みって単一的なものもあれば、複合的なものもあって実は複雑なことが多いんです。例えば障がいをもった方がLGBTQであったり、心の病をもっている方が生活困窮者であったり。それぞれ相談や対応してくれる場所はあっても、複合的な問題の場合、窓口が違えばたらいまわしにされてしまい疲弊し、やがて社会と関わることが生きづらさになってしまいます。ここはそういった方を広く受け入れることで、その方が抱える生きづらさから少しでも解放されたり、心が軽くなったりすることができればいいなという想いで運営しています。

福本委員長  利用者さんはここをどのように利用しているのですか?

だいすけさん 本当にひとそれぞれ自由なんです。カラオケしたり、ゲームをしたり、本を読んだり。何もせずゴロゴロしている方もいますね。こちらからは定期的にヨガやマッサージの催しも用意しています。ここを利用する生きづらさや孤独を感じている方にとって、社会と関わることができるのがこの場所であるというのが大事なんです。どう活用するかは皆さん次第であって、僕自身は重要で無いと思っています。

福本副委員長    ここに来れば誰かがいますし、来るだけで孤独や孤立から救われる方もいるということがこの場所の意義ということですね。素晴らしい活動ですね。ここを利用するメリットと言いますか、就労支援など何か具体的な取り組みはなさっているんですか?

だいすけさん    メリットという言葉はあまり使わないんですが、就労支援という点においては、話があれば相談には乗りますが、そらにじひめじの目的とは違います。支援のゴールは就労とはよく聞きますが、それは支援する側のゴールかなと思います。働く側はそこからがスタートなので。働き口を探すことを目的としてしまうと、そらにじひめじの想いや利用者さんが求めているものとは違うものになる気がします。ここに来れば必ず誰かがいます。利用者さんにとって、その安心感誰かがそばにいるという感覚を提供できることが、この場所の大きな価値になると思っています。本当にこういった場所が全国的に少ないので、県外から利用されに来る方もいます。

福本委員長       なるほど。ここに来る目的を作らないことが利用者さんにはとても価値があることなんですね。では、そらにじひめじの運営を継続するうえで課題や困っていることはありますか?

だいすけさん    そうですね。利用料だけで運営はできていますので、金銭面で見た運営という意味では特に困っては無いですね。収益事業でもないですし。でも過去に助成金情報を見て応募したこともありましたが、いろんな手続きが必要だったり、報告書を提出しないといけなかったりして結構大変だなと思いましたね。そこに縛られて本来の目的がおろそかになるのも嫌でしたし。

福本委員長  そうなんですね。行政の支援や助成金で運営されていると思っていたので驚きです。では、そらにじひめじの活動を通じて行政に望むことはありますか?

だいすけさん そらにじひめじとして望むことは今のところ特にないです。姫路市民としての目線からすると、市役所で言うと、相談窓口の一元化とかですかね。悩みや問題に対して同じような窓口がたくさんあるので、せっかくそういう場所があってもどこに行けばわからない時点で利用する側の選択肢から除外されることも少なくないと思います。そらにじひめじの利用者の目線で言うと、就労の面とかですね。前述しましたが支援のゴールは就労、就職みたいなことはよく感じるのですが、ここに来る利用者の方からすればそれこそハードルの高いものになってしまいます。例えばあまり姫路では馴染みは無いかもしれませんが、タイミー(隙間バイトアプリ)のようなシステムを作るだとか、タイミーと姫路市がタイアップするなんてこともいいかもしれません。短時間でも働けることが社会との繋がりをもつきっかけになり、孤立孤独から解放されるきっかけになるのではないかなと思います。そういった意味でこれからの社会では、もっとトップダウンで行政が積極的に市民の課題を掬い上げるような体質になればいいなと思います。

福本委員長  今後のそらにじひめじさんの目標を教えてください。

だいすけさん とにかく続けることですね。いろんな背景をもつひとが訪れることで新しい出会いや支え合いが生まれます。利用されていた方が急に来なくなったりすることもありますが、ある日ふらっと戻ってくることもあります。何か生きづらさを抱えているひとが、社会から疎外されることなく、いつでも心を休める場所を提供し続けることが目標です。最終的には僕がいなくても運営が続けられるように、みんなで支え合える場所になればいいなと思います。

福本委員長  最後にこの記事を見ているひとに一言お願いします。

だいすけさん なんでもいいです。何かひとには言いにくい悩みで孤独感孤立感を感じていたらいつでも来てねと言いたいですね。また、周りがマイノリティではないと思っている方も実はカミングアウトしていないだけで、悩みや問題を抱え、生きづらさを感じているひとは大勢います。ですが、どこかに居場所は絶対にあります。利用者を増やすことが「そらにじひめじ」の目的ではありませんが、そういった方のための選択肢としてこういう場所もあるんだということが認知されればと思います。自分は一人じゃないという事を知ってほしいですね。

福本委員長  利用者を増やすことが目的ではないというところに、だいすけさんの想いが詰まっているような気がします。すべてのひとが生きづらさから解放され自分らしく過ごせる社会の実現のため、微力ではございますが我々もこういった発信を続けていきたいと思います。

本日はありがとうございました。

~本記事のまとめ~

この度のインタビューでは、そらにじひめじ代表、だいすけさんにお話を伺いました。姫路に根差し、LGBTQの方々や様々な背景をもつ人々が安心して過ごせる場所として、2019年から活動を続ける「そらにじひめじ」。ここでは、人々が互いの違いを尊重し合い、一緒に時間を過ごすことのできる温かいコミュニティが築かれています。だいすけさんの語る、誰もが自分の居場所を見つけられるような社会の実現に向けた想いは、多くの人々に共感と勇気を与えています。

今回の記事を通じて、多様性の受け入れという大切なテーマに光を当てることができたと思います。だいすけさんとそらにじひめじが目指す、誰もが安心して自分らしくいられる社会への一歩。その大切さを、この記事が少しでも多くの方々に伝えられたなら幸いです。そして、この活動がこれからも続き、さらに多くの人々に支えられることを心から願っています。次回の記事もどうぞお楽しみに!

 

次回は、株式会社エス・アイ様に訪問し制度次第で多様な人財が活躍することに着目して記事を配信します!!配信日は5月31日を予定していますので、次回もお楽しみにしてください!

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