企業とJC運動、そして贈る言葉

 さて去りゆく人間として青年会議所の皆さんにひとこと付け加えさせて頂けるとしたら、ぜひとも「個性を活かした」活動に力を入れていただきたいと思います。
自分自身が何年か青年会議所にいる間、私のように国際にとか、環境にとか、情報にとかいうように、それぞれ特徴づけられたジャンルを持たれることが大切であろうと思います。
すべてができればこれが一番なのですが、そんなことは不可能ですし、40歳までの通過点である青年会議所で得意な分野を開発して、その後50歳になり60歳になる流れで、それを熟成させればいいのではないでしょうか。
「まちの活性化」も、個々の企業が利益を上げて繁栄すれば、自ずから活発になってくるものでして、前向きに循環していくと思います。

 また、それぞれの企業活動は青年会議所運動の根幹をなしているわけですから、時間と費用を負担して頂いている企業に成果を持ち帰る義務がメンバーにはあるのです。姫路においては青年会議所の会費については税務署が損金算入を認めてくれているわけで、課税交際費でしか処理できない他の団体とは比べて、それだけの意義を認められていることと認識しなくてはなりません。
会社のお金で研修に行っているという意識を持てば、少し考え方も変わってくるかも知れません。

 リーダーシップの機会を与えたり、企業家の精神を勉強したり、社会への責任を把握しながら活動するという精神があるのですが、それは「ポジディブチェンジ」を作り出すためにあるのだとJCIの定款の中に定められています。JCというのは「なにをしなさい」というのではなく「自分自身を変えなさい」という団体であることを心に誓って、自分の殻を破る努力をしていって頂きたいと願います。



この第4回情報化セミナーについてのご感想は、kotatsu@memenet.or.jpまでお寄せ下さい。